テスト項目運用システムV0.5 運用手順ガイド

TOP

□はじめに

ここでは、テスト項目運用システムの導入から運用までの手順を解説します。
「本システムの開発者は、この手順で使用されることを想定して作成しています」ということです。あくまで一例ですので、実際には好きに使ってもらえればよいです。
まあ、少し使ってみればそう使い方に悩むようなことは無いとは思っているのですが、導入を検討している人の参考にもなるのではないかと思って書いてみました。

□導入準備

サーバ機を一台用意してください。
それほど高性能のマシンでなくて大丈夫だと思います。ただ、データベース(PostgreSQL)に対して結構複雑な結合やストアドファンクションを使用してます。ですので、メモリ量やストレージの性能は少し気にした方が良いかもしれません。
OSはLinuxかWindows(2000以降)を用意してください。
開発はLinuxで行っていますが、開発者はさほどLinuxに詳しいわけではありません。ディストリビューションによってはサポートできない場合もあります。

□インストール・カスタマイズ

インストール手順書を参考にインストールしてください。
PEAR, jQueryなど、ダウンロードしなければならないファイルが複数あります。インターネットを使用できる環境で実施することをお勧めします。

インストールできたら、次にカスタマイズを検討します。カスタマイズ解説を参考にしてください。
特に、「難易度・重要度・障害種別の変更及び追加」の項目は運用開始後の対応が難しいのでこの段階で検討すべきです。実際、「重要度」や「障害種別」などは私自身変更したい部分があるのですが、旧版との互換の関係上手を付けられないでいたりします。
カスタマイズは、本システムの版数アップなどでスクリプトを入替えると失われることになります。再反映できるように、変更内容は文書で記録しておきましょう。

サーバでの作業はここまでです。以降はクライアントでの作業になります。クライアントは、SVGA以上のディスプレイを持つWindows PCを想定していますが、Firefoxにも対応してますのでLinuxなどでも大丈夫です。

本システムを利用する人のクライアントマシンには、「障害票モニター」をインストールしておくことを推奨します。障害票や相談が新規発行されたことを随時検知できます。

□管理者による初期設定

手順 作業内容
開始 テスト項目運用システムにadminでログインします。パスワードもadminです。
まずは、「ユーザ管理」−「ユーザ編集」でadminのパスワードを変更しておきましょう。
管理者登録 adminは特別強力な管理者ユーザです。「ユーザ管理」−「ユーザ追加」で作業用の管理者ユーザを作りましょう。
一旦ログアウトして、作成した管理者ユーザでログインしなおします。
ユーザ登録 本システムを使用するユーザを全て登録します。ユーザを登録できるのは管理者だけです。パスワードも必須入力です。仮のパスワードを入力しておいてください。
残念ながら、現版では一括登録する機能はありません。
登録できたら、パスワードを再設定するように各ユーザに通知してください。
メール送信機能を使用する場合は、各ユーザにメールアドレスと許可の設定もさせてください。

部下にユーザ登録の作業をさせるためとかで一時的に管理者権限を与えることもあるかと思います。このような場合で、後で管理者の権限レベルを変更したい場合はadminでログインする必要があります。

□リーダによるプロジェクト作成

手順 作業内容
開始 「リーダ」又は「管理者」の権限を持つユーザでログインします。
「プロジェクト管理」−「プロジェクト追加」でプロジェクト追加画面に移動します。
第1層プロジェクト作成 上位プロジェクトに「ルート」を指定してプロジェクトを作成します。このプロジェクトは配下のプロジェクトを纏めるためのフォルダの役目を持ちます。開発するプログラムの名称や開発計画の名称にするとよいと思います。
第1層プロジェクトには、その開発計画で本システムを使用するすべてのユーザを指定します。
第2層以下のプロジェクトを作成 第1層プロジェクトの配下に機能単位にプロジェクトを作成します。進捗を把握したいサブ単位(サブシステムなど)がある場合にはそのサブ単位の名称のプロジェクトを作成し、その下に機能単位のプロジェクトを作成します。
「プロジェクト追加」は、参照プロジェクトに既存のプロジェクトを指定することでプロジェクトの内容をコピーすることができます。よって、いきなり全てのプロジェクトを作成するのではなく、実際に項目作成の作業を行う直前に作成した方が効率的かもしれません。
現版では、プロジェクトの階層構造は変更できません。よく考えて作成してください。

あくまで一例です。プロジェクトの階層構造は自由に使ってください。複数の部課で共有するなら、第1層は部課名とかにするのも良いと思います。ただ、プロジェクト一覧の絞込みなどは第1階層でしか行えません。第1階層の使い方は、プロジェクトの数が増えた時のことなどを考慮して決められることをお勧めします。
配下にプロジェクトを持つプロジェクト(フォルダとしてのプロジェクト)にもテスト項目は作れます。ですので、例えば「機能単位のプロジェクトにモジュールテスト項目を作成し、フォルダになってるプロジェクトに結合テスト項目を作る」といったこともできます。

□項目の作成

手順 作業内容
開始 項目作成は全てのユーザが行えます。
「プロジェクト選択」−[作成]で項目編集画面を開きます。
分類作成 [編集]ボタンで分類編集画面に切り替えて分類を作成します。
分類もプロジェクト同様階層構造を変えることはできません(同一階層内での順序や親は変更できます)。分類が必要なくても1つは作ってください。
項目作成 分類を指定して項目を作成していきます。
編集に便利な各種機能がありますので有効に使ってください。使い方はヘルプを参照してください。
資料添付 添付資料が必要な場合は、添付したい項目の「選」列のチェックボックスを選択した後[資料添付]ボタンを押して添付資料をアップロード又は選択します。
アップロードした資料は下位のプロジェクトでも参照できます。
確認 分類別項目数分布表で分類毎の項目数を確認します。特に項目の少ない分類や項目作成を忘れている分類が無いか確認し、必要に応じて見直します。

スプレットシートなどで管理している既存のテスト項目を移行したい場合や他システムから連携したい場合などは、「ツール」−「ファイル読込」でCSVファイルを読み込むこともできます。分類だけを読み込むことも可能です。詳細はヘルプを参照してください。

□テストの実施

手順 作業内容
開始 実施は全てのユーザが行えます。
「プロジェクト選択」−[実施]で実績入力画面を開きます。
注) 実績入力画面は「一覧モード」と「カードモード」から選択できます。以降の解説は「一覧モード」を前提としてます。
実施 テスト項目の内容に従ってテストを行います。
「資」列にボタンがある場合は押して添付資料を参照します。
相談 テスト項目の内容に不明点があれば、「相」列のボタンで相談室を開いて質問ができます。
障害票発行 障害が見つかったら、「障」列のボタンを押して障害票編集画面を開いて障害票を発行します。この時点で入力すべきは、障害票の上側と左側です。
添付資料がある場合は、[保存]を押して障害票番号が確定した後で、左側の資料項目のボタンを押してアップロードします。
障害が修正されるまでは実施すべきでない項目がある場合には、「済」列のチェックボックスにチェックを入れて[保留]を押します。
チェック 実施した項目は障害の有無に関係なく「済」列のチェックボックスにチェックを入れます。ある程度溜まったら[保存]ボタンを押してDBに反映します。
その項目がNGかどうかは、障害票の有無で判断します。障害のある場合は「障」列のボタンの色が変わります。

障害が修正されるまでは済状態にしたくない場合や、修正されるまでは実施すべきでない項目がある場合には、「済」列のチェックボックスにチェックを入れて[保留]を押します。

ブラウザが使えない環境でテストする場合などは、「ファイル出力」の手順で項目をExcelシートに変換して印刷するとよいと思います。変換されたExcelシートにはテスト結果を記入するための列もあります。
VistaでSideShowデバイスが使える場合は、「テスト項目SideShow」を使う方法もあります。

□相談回答

手順 作業内容
開始 相談回答は全てのユーザが行えます。
「相談回答」で相談回答画面を開きます。
選択 回答する相談を「項番」列のボタンを押して選択します。「項番」列が赤色で表示されている相談は回答期限を過ぎています。
回答 表示された相談室で[回答]ボタンが付いているものが、あなたが回答を求められている投稿です。[回答]ボタンを押して回答を投稿します。
[自己回答]ボタンがあるのは、自分が質問してまだ回答を得られていない投稿です。問題が自己解決して回答が不要になった場合は[自己回答]ボタンを押してその旨を記述し投稿します。

□障害回答

手順 作業内容
開始 障害回答は全てのユーザが行えます。
「障害回答」で障害回答画面を開きます。
選択 回答する障害票を「項番」列のボタンを押して選択します。「項番」列が赤色で表示されている障害票は回答期限を過ぎています。
表示された障害票を参照して問題の解決を行います。
障害票の内容に不明な点がある場合には[相談]ボタンで相談室を開いて質問します。
関連 障害修正の過程で追加作成したテスト項目がある場合は項目編集画面の[関連]ボタンで項目と障害票を関連付けます。
回答 問題を解決できたら障害票の右側を入力して回答します。
「原因」が入力されていれば回答済として扱われます。

障害票の削除はできませんが、修正は随時行えます。「原因」をクリアして保存することで未回答状態に戻すことは可能です。

□障害修正確認

手順 作業内容
開始 障害修正確認は全てのユーザが行えます。
「障害回答」で障害回答画面を開きます。
選択 「状態」で「未確認」を選択して[検索]ボタンを押します。一覧された障害票が「回答されているが未確認である障害票」です。
修正確認する障害票の「項番」列のボタンを押して選択します。
表示された障害票を参照して修正されていることをテストして確認します。
Subversionを使用している場合で、具体的な修正内容を確認したい場合は[svn]ボタンを押して差分を見ることもできます。
関連 確認の過程で追加作成したテスト項目がある場合は項目編集画面の[関連]ボタンで項目と障害票を関連付けます。
確認 問題が修正されていることが確認できたら下側の確認者を変更して保存します。
確認者が【未確認】以外であれば確認済みとして扱われます。

回答内容に不服があったり、確認結果がNGであっても差し戻す機能は今のところありません。この場合、相談室で納得のいくまで話し合ってください。未回答相談がある間は確認済状態にできません。
修正確認済であるかどうかは本システムではあまり重要視されていません。これは、本システム開発者が修正確認のフェーズを軽視しているというわけではないです。運用方法に多くのバリエーションが考えられるために、必要最小限の機能しか実装していないということです。何か具体的な仕様案などあれば提示していただけるとありがたいです。

□進捗把握

手順 作業内容
開始 進捗把握は全てのユーザが行えます。
「プロジェクト選択」−[分析]で分析画面を開きます。
確認 画面の内容を確認して進捗状況を把握します。
各項目の意味についてはヘルプを参照してください。
下位プロジェクトがある場合には、それも含めた総計で表示させることもできます。
[グラフ表示]ボタンを押すことで、実績カレンダーをグラフ化したもの、及び信頼度成長曲線を見ることもできます。全障害票の一覧を見る場合もこちらからが便利です。

「プロジェクト選択」で「実績計算」にチェックを入れて検索しなおすことでも残項目数や障害数などを確認することができます。こちらの方は複数のプロジェクを一度に見られます。

□リーダによるラウンド完了

実施済みのプロジェクトで再度テストを実施したい場合に使用する機能です。プロジェクト完了の前にも必要です。
手順 作業内容
開始 「リーダ」又は「管理者」の権限を持つユーザでログインします。
「プロジェクト管理」−「ラウンド完了」でプロジェクト一覧を開きます。
完了指示 テストを再度始から実施したいプロジェクトの「操作」列の[完了>>]ボタンを押します。
完了処理時に新ラウンドの実施予定日を一括再設定することもできます。

□ファイル出力(Excelシート化)

手順 作業内容
開始 ファイル出力は全てのユーザが行えます。
「ツール」−「ファイル出力」でプロジェクト一覧を開きます。
ダウンロード CSVファイルを取得したいプロジェクトの「項目」「障害」「分析」の各リンクをクリックします。
Excelマクロ MS-ExcelでTIMACRO.xlsを使用し、CTRL+mでマクロを起動します。
表示されるファイル選択画面でダウンロードしたファイルを選択すると、自動的にファイルの種類を判別してマクロが実行され、CSVファイルを整形して見やすいExcelシートにします。
詳細はヘルプを参照してください。

□プロジェクト作成者によるプロジェクト完了

進捗把握」の手順で分析し、障害が無くなっていること、収束していることを確認したらプロジェクトを完了させましよう。
手順 作業内容
開始 「リーダ」又は「管理者」の権限を持つユーザでログインします。
「プロジェクト管理」−「プロジェクト完了」でプロジェクト一覧を開きます。
確認 全てのテストが終了したプロジェクトの「完了」列の[完了>>]ボタンを押します。
後は、作業者に労いの言葉をかけてテスト終了です。